墨流しは日本古来の伝統芸術で、千年以上もの歴史を持ちます。
その起源は、川の水面に墨をおとし、流れによってうまれる模様の変容を楽しんだ、9世紀頃の宮廷遊びといわれています。
KAMISMでは、水を張った容器に墨を落とし、細い竹で水面を動かし、扇子や息で優しく風をおこします。
複雑な模様へと変化した水面に、上から和紙をそっとかぶせ、墨の流れを写し取れば完成です。
墨流しの模様は、落とした墨の位置や流し方、風の送り方などの微妙な加減で、偶然に作り出されます。
それゆえ、二度と同じ模様が現れることのない、この世にたった1枚だけの柄が生まれるのです。